骨髄移植後約8年経過しています。GVHDなどは抑えられていますが、2次癌が心配です。どのくらいの割合でで癌は発生するのでしょうかまた、なりやすいがんとかありますか
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回答が遅くなって申し訳ありません。元々のご病気が再生不良性貧血であったと仮定してお答えします。日本人成人再生不良性貧血患者さんだけを対象とした二次発がんの報告はありませんが、その他の造血器腫瘍を含めた解析では、二次発がんの頻度は、健常者の方の約2倍(10年で1.7%)とされています。頻度の高い固形腫瘍は口腔がん、食道がん、皮膚がんで、これらは、慢性GVHD歴のある患者で頻度が高いことが分かっています。このため患者さんには、1年に一度は検診を受けられることをお勧めしています。特に口腔内の慢性GVHDがある方は要注意です。私自身、お二人口腔がんの経験があります。
再生不良性貧血に対する移植の場合、造血器悪性腫瘍に対するような強い移植前処置は用いません。また、移植前に抗がん剤治療を受けることもないため、移植を受けた時点での臓器障害が、造血器悪性腫瘍患者さんほど強くありません。このため、二次発がんのリスクになる移植後GVHDの頻度も造血器悪性腫瘍に対する移植後よりも低いことが知られています。この点を考慮すれば、二次発がんの頻度も健常者の方の約2倍よりは低いのではないかと思います。ただ、上述のように慢性GVHDがあった方では注意が必要です。
